はんだ印刷機用クリーニングペーパーの役割

 

メタルマスクのクリーニング性能は2つ有ります。クリーニングの目的は、安定した印刷を維持することです。
マスクをきれいにすることではありません。きれいにする対象は下記の通りです。

Ⅰ. マスク開口部からはんだを吸い出す(吸引性):印刷機

金属ボールは除去しても良いが、フラックスは残すこと。吸引性をあまり強くし過ぎると、 潤滑剤としてのフラックスも殆ど除去するため充てん時と版離れ時にマスク開口部内で「潤滑不良」が発生し、転写率が低下します。

Ⅱ. マスク裏面をきれいに拭き取る(拭き取性):クリーニングペーパー

フラックスも金属ボールもきれいに拭き取ることが大事。マスク裏面ヘフラックスの流出だけでは印刷不良は発生しません。しかし、印刷を続けると、版離れ時にマスク裏側に金属ボールのまわり込みが発生します。その前に、クリーニングをかけて、マスク裏面を出来るだけ初期状態に戻す必要があります。

 

 

乾式洗浄/湿式洗浄

通常は乾式で使用します。マスク裏面に付着したフラックスが乾式で取れなくなった時に、湿式を使用します。乾式洗浄でははんだ拭き取り性の良好、湿式洗浄で溶剤の広がり性の良好が要求されます。